スピンネーカーアップダウン

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 ヨコヤマボートではクラブレースを楽しんでいる方が多いようですね。レースといえばスピンがつき物です。みなさんはどうやって上げ下げしていますか。
 
バウハッチから下ろす。まだやってみた事のない方は是非試してください。シートをもってバウハッチの中にいるクルーに手渡す、慣れないうちはスナップフックをつけたロープを用意して、それをシートに引っ掛けて引き込むほうが良いでしょう。ポールがフォアーステーに当たるまでガイを出してスピンをつぶすのがコツです。少々スピンの取り込みが遅れても、コクピットが混乱しないし、ジブシートのブロックなどに絡む事もないので、下マーク回航はグッと楽になります。

 
バウハッチから上げる。バウハッチから下ろしたスピンをそのままバウハッチから上げる。この場合は船内のクルーがスピンをおろすのではなくて、バウマンがデッキから降ろしてハッチの下に作ったバックに押し込むことが多いようです。よくマッチレースで見かける方法です。ハッチにはさむ事になりますが、シートもハリヤードもつけたままにできるという利点があります。ハッチから上げると、ジェノアの下をくぐって、ライフラインの上を交わすということになるので、結構上げるのに抵抗があります。SHARK Jでは、だいぶ練習したのですが、上げる方は断念しました。バウで降ろしたスピンを船内で普通にパッキングするという方法に落ち着きました。

スピンの入ったバックには2メートルくらいのロープをつけています。コースの関係で風下でスピンをセットしなければならない時などは、コンパニオンウェーまで、シートやハリヤードを引いてきて、スピンにセットしておきます。風下にクルーが行かないで済みます。上げる直前にサイドデッキに出します。普通だと、バックに付いたスナップフックをライフラインなどに引っ掛けなければなりませんが、バックにつけたロープをスライドハッチの鍵用のアイなどにとめておけば、デッキに置くだけでスピンハリヤードを上げ始めても問題ありません。ハリヤードを引くと、バックが空中にあがる事もありますが、そこからスピンが出て行くだけです。

 
コンパニオンから普通にスピンを回収する。バウハッチから回収するのは、たいていの場合楽な方法ですが、バウに1名または2名が行かなければなりません。クルーが少ない場合、またバウトリムにしたくないときはちょっと気になります。SHARK JではIMSの体重制限の関係で、7名で乗っていたときはもっぱらバウで取り込んでいたのですが、最近は6名にしているので、コンパニオンから取り込むほうが多くなっています。このとき問題になるのは、シートや、スピンが、回航でトリム中のジブシートのブロックに絡んだりする事です。FセールのHさんに教わったのですが、以前ワントンなどでは使っていた方法だそうで、スピンを、ブームと、メインセールの間(セールはルーズフットでないとだめですが)を通してコンパニオンにひきずり下ろすという方法です。きっちりメインの影にも入るし、トリマーの邪魔にもならないので、かなり良い方法です。コツとしてはスピンから外したガイ、シート、ハリヤードは別々にせず3本まとめてからブームの上を交わすことです。別々にするとこんがらがりやすくなります。ブームバングなどをテーピングしておく事をお忘れなく。だまされたと思って一度試してみてください。

SHARK J 関根照久