JPN150  SHARK  J    比較検討
   旧SHARK J「オークレット26」はトールリグ仕様でクラブレースでは30フィートクラスと同等で,常に上位を走ることができて,それなりに満足はしていたのですが,当時ホームポートにしていた浦賀から相模湾のレースにに遠征するようになると,やはり26フィートの限界が目に付くようになってきました。一生に一度は言い訳無しの船でレースをやってみたいと思っていたこともあり,自分の年齢から考えても,あまりゆっくりできないと思って,30フィートクラスに乗り換えを検討し始めました。漠然と横山さんに依頼する事を考えてはいましたが,彼には内緒でしたが他の船も検討しました。まあ時効だからよいでしょう。
 
新古艇のT,9.5IMS 新古艇は船の程度は申し分ないのだけれど,計器やセールがないわけで,結局は結構高価になると判断しました。基本デザインが古いわけで,当時はIMS艇が大きく変化しているときで,船としては新しくてもレースボートとしては,1世代か2世代前の船になってしいます。すでに勝てる見込みのない船に掛けるお金としては安くはない買い物になってしまいます。クルージングボートだったらそれもよかったかもしれません。
 
中古のE9.6は価格的にかなり魅力でした。セールも一応はあるので,そのままで使えます。その気になって同型艇に乗せてもらったりもしました。ハイレーティングで勝てなくても,速ければ良いと思っていたのですが,誰に聞いても速い船ではありませんでした。外国メーカー艇で,色々壊れる所もあるみたいで,長く乗れる船ではなさそうで,断念しました。
 
J?9.6というのも乗せて頂きましたが,大きなセールは,レース活動を続けるとき,セール代が大変です。CRバージョンで,中途半端にレースをするのだったらオークレットを変える必要はないわけです。
 最後まで迷ったのはやはり
F?31でしょうか。レースでの実績もあったのですが,この頃大活躍していたS?MOAより速い事はないわけで,頑張っても同じ,夢がないじゃありませんか。仕事でヨットを発注するわけではありません。遊びで作るのですから,できるまではすっごく速い船ができるかもしれないという夢にお金を使いたかったのです。速い船と同じにするならいっそのことワンデザインの方が興味があります。そして現実的には,外国生産で,かなり納期が遅れていたこと,為替相場によって予算が変わってしまうリスクも考えました。
 横山氏デザインの
スロット31も候補にはありましたが,今更わざわざ作るほどの事もないと思いました。そのほか色々。そして大きな問題は,ほとんどの艇が9.5メートル。31フィートであるという事。置き場の関係で,30と31の間にちょっとした階段があって,できれば30フィートにしたかったのです。結局自分用を作ってしまおうという考えに行き着きました。
 

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